インスリン不足

糖尿病の初期から末期

健康診断などを受けて糖尿といわれても、何の症状もなく医療機関を受診しなくてもいいかな?と思う方もいます。
でも糖尿病の症状が進めば合併症が待っています。
合併症は網膜症、神経障害、腎症など非常に重いものが多く、腎症などの場合最終的に人工透析が必要になってしまう方も少なくありません。
糖尿病の症状について深く知識を持っておくことは健康的に生きていくために必要なことです。

糖尿病の厄介なところなのですが、初期段階で自覚症状が出ないという部分があります。
血糖が高くなっていてもすぐに症状が出てくるという事はないのです。
ある程度症状が進んでから自覚症状が出てくるため、気が付いたときにはかなり悪い状態という場合もあります。
初期から少し進んだ状態では、「喉の渇き」「トイレの回数が多くなる」「尿量が多くなる」などです。
血糖値があがると血糖値を下げようとするために水分を欲しがるようになります。
水分を過剰摂取してしまうので、トイレに行く回数が多くなってしまいます。

次に、体が異常にだるいという症状が出てきます。
糖尿病の症状が進むとインスリン分泌が不足した状態になってしまうため、血液中にブドウ糖が取り込まれにくくなり、エネルギーの元となるブドウ糖が不足してしまう事から、だるさが出てきます。

そこからさらに症状が進むと、急激に体重が減少していきます。
ブドウ糖がエネルギーの元になっているはずなのに不足しているため、体についている脂肪や筋肉をエネルギーとして消費し始めます。
すると脂肪や筋肉が減少し、体重が急激に落ちてしまうのです。
この症状まで来るとすでにかなり進んでいると考えていいでしょう。

末期となると合併症のリスクが出てきます
糖尿病の発症から一般的に3年ほど経過すると合併症リスクが跳ね上がります。
腎臓、目、神経、この三つが糖尿病の三大合併症といわれますが、いずれも毛細血管が深く関係している合併症です。
腎臓は糖尿病性腎症という合併症があり、人工透析になる可能性もあります。
目は糖尿病性網膜症という最悪の場合失明の可能性がある合併症へのリスクが高くなります。
神経障害は手足のしびれから始まり、症状が進むと血液が届かなくなり、その部分が壊死してしまう壊疽という状態を起こす可能性があります。

末期になるとこうした合併症リスクが高くなりさらに血糖コントロールができにくくなるため、昏睡という可能性も出てきてしまいます。
初期段階でしっかり治療する、生活改善を行う事の大切さをよく理解してください。


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