インスリン不足

1型糖尿病とは

日本人は糖尿病の中でも2型が多く1型糖尿病の方は少ないことがわかっています。
1型と2型は同じ糖尿病でも全く違う要因から起こるものです。
1型の場合、昔インスリン依存型と呼ばれていたように、インスリンを作る膵臓のβ細胞という細胞が破壊されインスリンを作る事が出来なくなることで起こる病気です。

膵臓のランゲルハンス島と呼ばれる部分にβ細胞がインスリンを作り貯蔵、必要性があれば分泌するという働きをしています。
突発性という原因が全く分からないものもありますが、自己免疫性は自分で自分を攻撃してしまうという内覧現象を起こします。
リンパ球は体にとって害があるものが体内に侵入すると攻撃し消滅させる働きを持っていますが、β細胞は体に必要なものなのに、敵と勘違いし標的として攻撃してしまうのです。
そのため、インスリンの分泌が少なくなったり、全くできなくなってしまうのです。

この1型になぜなってしまうのかということは今もしっかり解明されていませんが、遺伝的要素とその方の生活環境が関係して発症するのではないかという意見もあります。
2型の糖尿病の方で高血糖状態が長く継続したり、血糖降下薬を長く服用したことが原因で膵臓が疲弊し1型に移行してしまうということもあります。

1型糖尿病になると、喉が渇く、尿の回数が多くなる、体重が減少する、疲労が抜けない、空腹を激しく感じるようになるなどの症状が出てきます。
通常、糖尿病というと中高年になって多くなる病とされていますが、1型糖尿病の場合、若い人に多い病で、風邪に似たような症状から始まることが多く、放置しておくとケトアシドーシスという昏睡状態になる可能性もあるので治療が必須の病気です。

また体型ですが、糖尿病というと太っている人というイメージがるかもしれません。
でも1型は、やせ形に多く、しかも2型のように発症、進行共に緩やかではなく、急激に発症しいきなり症状が悪化するという急速な変化を起こすものです。
インスリン注射が必須となりますので、思い当たる症状があれば急ぎ、医療機関を受診し適切な治療を受けるようにしましょう。


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