インスリン不足

糖尿病と注射

血糖が高い、インスリンの分泌状態が良くない、ほとんど分泌されていないという事になれば、インスリン注射が必要となります。
注射と聞くと怖いとイメージされる方も多いですし、病院で行うような注射を自分で打てるわけがない!と思う方も少なくないでしょう。
確かに昔は病院と同じような注射器を利用していたインスリン注射ですが、今はこれが注射器?と思うような万年筆型の注射器となっていて、昔とはイメージが全く違います。

若年性糖尿病などお子さんが糖尿病になった場合でも、インスリン注射が必要となる事もあり、どこでも持ち歩きでき、簡単に利用できるものへの改良が進みました。
万年筆、ペン型の注射器は、はたからみてインスリン注射とわかりませんし、長い針もついていないので、注射針が苦手という方もお子さんも簡単に打てるようになります。
インスリン注射に利用されている針は、糸のような細さで痛みがほとんどありません。
ちくっとするくらいです。
おなかや太もも、腕など自分が打ちやすいところに打つ事が可能です。

糖尿病となってインスリン注射が必要になる方は、インスリンの分泌がほとんどない1型、また昏睡の恐れのある方、妊娠中の方で合併症によって糖尿になっている方などです。
またこれまで経口剤を利用していた方の中でも、血糖コントロールがうまくできないという方の場合、インスリン注射に変更したほうがいいですし、もともとアレルギーを持っていて経口薬で何らかのアレルギー反応が出てしまうという方も、インスリン注射に変更する場合があります。

インスリン注射の針は非常に細いものですが、人によって違いがあります。
細い物で34G4mmなどがあり、細い仲でも太めのものが31G8mmなどです。
針の太さの違いは、インスリン注射を打つ方の皮下脂肪の厚さ、薬剤の量などによって医師の指導の下、自分に合ったものを選択していきます。

インスリン注射は超速効型、速効型、中間型、持続型、混合型という種類に分かれています。
速効型の場合、毎食前3回注射します。
中間型、混合型などの場合、一般的に朝夕の2回接種します。
この回数やインスリン量は利用する方の病態によっても違いがあります。


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