インスリン不足

若年性糖尿病とは

年齢が高くなっていくと糖尿病のリスクが上がるのは事実です。
40代になるとかなり多くの人が糖尿病予備軍といわれてしまうため、年齢がかかわることは正しいでしょう。
でも今若い世代にも糖尿病の方が多くなっているのです。
これを若年性糖尿病といいますが、多くは1型です。
1型の場合、インスリンの分泌が欠乏することで体に必要なインスリンが不足し、様々な症状を引き起こします。
この1型は10歳から18歳という年齢に多いのが特徴です。

2型は生活習慣が大きく係る糖尿病ですが、1型の場合、免疫機能が関連している、また突発性のものが多く、生活習慣に起因しないものです。
なぜ今若年性が多くなっているのか、ということは解明に至っていませんが、小麦に含まれるグルテンというたんぱく質に対する免疫反応ではないか?という意見もあります。
以前はインスリン依存型とか、小児型などとも呼ばれていました。

膵臓にはβ細胞があります。
このβ細胞は血糖値を下げるホルモンインスリンを分泌しています。
この細胞が何かの原因によって破壊されインスリン分泌が極度に低下する、もしくはほとんど分泌されなくなると、血糖が異常に高くなり昏睡に陥ってしまったり、腎症などの慢性疾患となってしまったり、合併症を引き起こします
自分の細胞を自分で攻撃してしまう自己抗体があるものが自己免疫性、ないものが突発性です。

1型糖尿病、つまりこの若年性の病気は、経口血糖降下薬という服用タイプのお薬では効果が出ないため、インスリンを注射することが必要となります。
お子さんでもインスリン注射がしやすいように、ペン型注射器の利用が一般的です。
でも、子供のうちからインスリンを注射する必要が出てくるというのは何とも残酷です。

初期の段階でしっかり治療を開始する事が命の危険性のある急性合併症を起こさない方法となります。
喉が異常に乾く、たくさん水分を欲しがる、体重が減少する、尿の回数が多くなるなどの症状があったら、医療機関を受診し、詳しく検査してもらうことが必要です。


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