インスリン不足

末期の糖尿病性昏睡

糖尿病の末期となるとなかなか血糖コントロールが難しくなります。
症状が進んでしまうと糖尿病性昏睡となってしまう場合もあります。
高血糖であるために起るこの昏睡ですが、どのような場合にこうした症状が起こるのか、理解しておきましょう。

まず、1型糖尿病の方の場合、インスリン注射が必須になりますが、このインスリン注射の量については、医師がその患者さんの状態を見て判断します。
患者さんがインスリン量を加減したり、勝手に中止する、またうち忘れたという場合などは血糖が高くなってしまうため、昏睡に至る事があります。

糖尿になっているほとんどの方が2型糖尿病ですが、この場合、病気が進行しインスリンの分泌が少なくなったり、インスリンの効果が表れにくくなった場合、やはり高血糖状態となり昏睡を引き起こす恐れが出てきます。
1次性とは違い必ずしもインスリン注射が必要という事がない2次性ですが、症状が進んでしまえばインスリンが必須となる事もあります。
体の調子がいいからと調子に乗らず、定期的な診察を欠かさないようすることが必要です。

このほかにも糖尿病性昏睡に陥ってしまう原因があります。
例えば食事のコントロールが必要な病なのに、今日は特別!などと通常よりもたくさんのカロリーを摂取したり、塩分や糖分の強い食べ物をたくさんとれば、急激な高血糖となる事もあります。
500mg/dl以上などの高血糖になってしまい意識を失う危険性があります。

健康な人は風邪をひいてもすぐ回復しますが、糖尿病末期となっている方は感染症も気を付けなければなりません。
風邪を引くと熱がでたり咳がでたりしていつも以上にエネルギーを消費し体にストレスがかかります。
体の状態が悪くなると肝臓で糖をたくさん作りエネルギー量をあげ体を元に戻そうとしてしまうため、血糖が高くなってしまう事があります。
そのため、風邪などからも高血糖となり昏睡になってしまう場合もあるのです。

高血糖状態になると異常な喉の渇き、異常な怠さ、倦怠感、気持ちが悪くなったり下痢をしたり嘔吐する、また腹痛を起こすなどの症状が現れます。
こうした症状がある場合は、医師に連絡し診察してもらう事が必要となります。


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