2次性糖尿病とは
糖尿病というと生活習慣がもとになって起こると認識されている人が多いでしょう。
でもこの病気には種類があり、2次性糖尿病という病気が原因となって起こるものもあります。
何かの病気が原因となって起こる糖尿病ということで、続発性糖尿病とも呼ばれます。
この病気には元となる原因の病などがあり、膵臓や肝臓の疾患、また副腎皮質ステロイドを服用していたり、経口避妊薬などのお薬によるもの、その他に遺伝子の異常、内分泌疾患などが原因となって起こります。
膵臓疾患の場合、急性・慢性膵炎、膵臓がんなどによって発症、肝臓疾患の場合急性・慢性肝炎やアルコール性肝臓紹介などによって発症、内分泌疾患の場合、クッシング症候群や甲状腺機能亢進症などが原因となって発症します。
お薬の場合、副腎皮質ステロイド、サイアザイド系の利尿剤、また避妊薬を利用されている女性の方などに発症することがあります。
遺伝子系の場合、インスリン受容体異常症などの疾患を持っている方に起り、遺伝的な面からくる疾患によって発症することもあります。
いずれにしても、何らかの病気、病気によるお薬によるもの、さらにもともと持っている遺伝的疾患などが原因となって起こる病です。
通常、血糖が高く糖尿病となると血糖を下げるという治療が行われますが、2次性の場合、元となる疾患がありますので、その大元の疾患の治療にプラスして糖尿病治療を行う必要があり、治療方法やお薬の処方などが複雑になる事も多く、しっかりと医師の指導に従い治療を行う必要があります。
一般的に大元となっている病気が改善していくと糖尿の状態も落ち着いてきます。
でも大元となっている基礎疾患が良くない状態となれば、糖尿の状態も悪くなっていきます。
2次性のものでも、糖尿の状態が進行し合併症などが起こり得る状態になった場合、糖尿の治療を優先して行う必要があるため、1次性と同じような治療、対策が必要になる場合もあります。
ほかの病気と伴っているためなかなか病状が良くならないことも多く、基礎疾患と糖尿両方について改善のコントロールが難しい病です。